New Normal 新しい日常の風景 ー イギリスのマスクに関するいろいろ
今となっては、外出時のマスク着用はどこでも当たり前の世の中になりました。
実は、コロナのアウトブレイク前のイギリスでは、マスクというものは日常生活では全く見当たらない光景だったんです。
丁度一年前の今頃、イギリスでもコロナの感染者が増えてきて、マスクの着用を推奨しはじめた時でさえ、街でマスク姿の人を見かけることはありませんでした。それもそのはず、マスクが日用品ではなかったイギリスでは、まず入手自体が困難でした。それまで普通に生活をしていて、マスクを売っているところを見かけたことすらないという状況でしたから、当然と言えば当然です。そこで、いくら「マスクをしましょう」という呼びかけがあっても、イギリス人はあまりピンと来ていないようでした。実際にイギリス人の友人たちに聞いてみると、マスクをしている=感染者と思われたら困るという気持ちも働いてしまったようで、当初マスクの普及は驚くほどゆっくりでした。
そんなイギリスでも、この「New Normal 新しい日常」ではマスク着用が義務となり、みんな遵守するようになっています。つい先日、「おお、ここまで来たか!」と思わず足を止めた光景がありました。それはとある駅で、以前はクリスプス(ポテトチップスのこと)やチョコバーを売っていた自動販売機が、なんとマスクや除菌のハンドジェルなどの販売機に代わっていたのです。ただでさえ自販機が少ないお国柄、マスクを売っている店などなかった1年前と比べれば、びっくりするほどの違いです。
ナーサリーでは、第一回目のロックダウンの時(2020年3月~)は、スタッフのマスク着用はまだ義務ではなく、推奨されてはいましたが子どもを必要以上に不安がらせないようにマスクを着けなくてもよいということで、各ナーサリーの自由裁量になっていました。それも義務化となりスタッフは全員マスク着用、イギリスの子どもにとってもマスクをしている大人は普通に見かける光景になってきています。ちなみに、ナーサリーの子ども達にはマスク着用の義務はありません。
最近では、保育教材や学校で使う遊具・設備などを取り扱っている大手会社「WESCO」でもマスクを販売するようになりました。写真のように、マスクとペンがセットになっていて、自分でマスクを好きにデザインできるようになっているタイプもあります。これなら、子どもが喜びそうなマスクも作れます。実用性だけでなく遊び心も兼ね備えたグッズは、「マスクも自分らしく!」というところでしょうか。流石ですね!
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