春の訪れを家族で祝う イースターホリデー
イギリスもここに来て一段と陽が伸びて、春らしい暖かい日も少しずつ増えてきました。今回は、イギリス人が待ちに待ったイースターホリデーについて再びご紹介します。
イースターとは、キリストが十字架に掛けられ処刑された「グッドフライデー」とそこから生き返った「イースターサンデー」、復活を遂げたことを振り返ってキリストに敬意を示す「イースターマンデー」からなるキリスト教最古の重要なお祭りです。(詳しいお話は、こちらの記事からどうぞ。)毎年日にちが変わり、今年は3月31日が復活祭に当たります。
また、ただ単に宗教上のお祭りというだけでなく、イギリス人にとっては長かった冬が去って、春の訪れを純粋に喜ぶ機会でもあります。そんなこともあって、花が咲き始めた野外やナショナルトラストのガーデンなどはお祖父ちゃんお祖母ちゃんを含めた家族で大賑わい。
ホリディウィークには、あちこちで子どもたちが夢中になるイースターエッグハント以外にも、昔ながらの伝統的なゲームやちょっと風変りなフォークダンス、イースターならではの催しなど様々行われます。
珍しいゲームには、川や池に日本でもお風呂遊びでおなじみの黄色いアヒルを流して競わせるダックレースやエッグを使ったスプーンレースなど。
それ以外にも、帽子にイースターや春にちなんだ飾りつけをして通りを歩くイースターボンネットパレード(Easter Bonnet Parade)も、幅広い年齢層の人に楽しまれています。スーパーには、それ専用の飾りつけや帽子と飾り付け一式が売られていたり、また器用な人は自分でいろいろな趣向を凝らして手作りしたりと、パレードに向けてみんな意気込みます。
また、それが学校のイベントになっているところもあり、自分で作った色とりどりのボンネットを自慢気にかぶって歩く子どもたちの華やかな姿に「春が来たな~」とほっこりさせられます。