乳幼児のスクリーンタイムは制限すべき?
2歳児は週に平均17時間、3歳になると何と25時間も!
これって、何のことだか分かりますか?
実は、これはイギリスの乳幼児がテレビを見たり、タブレットやスマホ、ゲーム機などを使っている平均時間になります。BBC(イギリス国営放送)が2‐5歳の子どもを持つ2500人のペアレンツ向けにアンケートを行なったところ、このような結果が出ました。
子ども向けの機種やさまざまなアプリの開発によって、イギリスだけでなく世界中でデバイスデビューが早まる中、日本でも「タブレットは何歳から使わせたらいいの?」「最適な使用時間ってどのくらい?」など、小さい子どもを持つ親は頭を悩ませているのではないでしょうか?
長時間の座ったままでの視聴は、肥満の原因になったり、近視やドライアイを進行させるなど健康への影響も気がかりです。WHO(世界保健機構)が推奨するスクリーンタイムを見てみると、2~4歳児は1時間以内、そして2歳未満の子どもにはお勧めしないとのことです!スクリーンタイムによって、子どもの成長に不可欠な運動や睡眠時間が削られてしまうことが心配されています。そればかりでなく、オンライン上の安全にも細心の注意を払わなければなりません。
では、「スクリーンタイムが全て子どもに悪影響を及ぼすか?」というと、そうではありません。質の高いテレビ番組や子どもが楽しめるインタラクティブな学習アプリは言語発達や数学的能力、創造力の発達を促します。それ以外にもタッチスクリーンを早くから使っている子どもはブロックを積み上げるなどの微細運動がはやくからできるようになるといいます。
イギリス政府は乳幼児のオンライン使用は、年齢に見合った学習アプリの提供や、親や保育士が言葉を投げかけながら子どもと一緒に楽しむことが重要だと言っています。
今や私たちの生活に欠かせないスマホやデバイスの、こういった良い面も悪い面もしっかり理解して、家庭や保育施設で、スクリーンタイムをバランスよく活用していきたいですね。